2024年8・9月号
土の器

先日客人を陶芸体験にご案内しました。

私はみなさんをスケッチしようと目論んで
いたのですが、本格的なロクロ回しに一緒
に緊張してしまい、それどころじゃありません。
若林さんと話がはずみ、窯元(一窯:はじめ窯)
までお邪魔することになりました。
始めて見る登り窯や土の精錬機、乾燥中の
カメや食器などの展示品に大感激。
客人とともに「すばらしい」の連発でした。

一窯“
陶芸体験で使う土もこうして丹念に精錬された
佐渡の土を使わせてもらうのだとわかって自然と
感謝で頭が下がりました。
野積みされた土の山にはハコベやスギナが
生えていて長年使っていらっしゃる
ことがわかります。

“一窯” 陶芸用の土
登り窯や数々の道具は使い込まれた深い色
を帯び、それが作品にも輝きを増しているの
だと思います。

火焔土器
小木民俗博物館
後日、佐渡で発掘された縄文土器や原物の
かけらを見て一窯の土と似た黄土色だった
のでいっそう興味が深まりました。
私たちはみな古代人の末裔。
美しいものおいしいもの、幸せと思うことは
共通の感覚ではないかと。
何かしら摘んだり拾ったり下ばかり見ている
日々ですが、古代に想いを馳せ、たまには
遠くを見やることも必要かもと思いました。
縄文土器は島内180箇所から
発見されているとか。
佐渡の博物館めぐり、
夏の自由研究にもたのしそうです。

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